わきがは手術以外にどんな処置方法があるの?

わきがのメカニズムについて

「わきが」の正式な傷病名は「腋臭症」というのは前にも説明した通りですが、「腋臭症」と「多汗症」は医学的には別の傷病であるという事実を知らない人が多いようです。

汗っかき=わきが、というのは極めて早計な話しであって、多汗症の人はエクリン腺を含めて汗腺が異常発達している場合となります。

したがって多汗症の人は平時であってもちょっとした刺激で大量の汗をかきます。

ちょっとでも緊張するとハンカチが絞れる程の汗をかく人は多汗症ですが、運動したら大量の汗をかく汗っかきの場合は病気としての多汗症ではありません。

ところでエクリン腺から分泌される水分の多いさらさらとした汗も多汗症になるとさすがに雑菌が繁殖して臭いの素になってしまいます。

また汗腺が異常発達していることからエクリン腺と同時にアポクリン腺も普通の人よりも巨大だったり数が多かったりします。

したがって多汗症の人は割と高い頻度で腋臭症を合併していると言えますが、だからといって腋臭症の人が必ずしも多汗症とは限らないのです。

この事は黒人のおよそ100%がわきが持ちなのに対して黒人の全てが多汗症ではないということからも分かると思います。

したがって多汗症が認められる腋臭症の場合はアポクリン腺と同時に周囲のエクリン腺も摘出する手術が行なわれるケースが多くなります。

わきがを手術以外で治療するケースとは?

わきがの根治術としては汗腺をまるごと摘出してしまう手術が100%確実な方法となるのですが、健康保険の適用となると主治医の主観で左右されてしまいます。

そこで自由診療で治療を受けるケースも考慮に入れる必要性があるのですが、この場合美容整形までを視野にいれると手術以外の治療法というのも存在しています。

最新のわきが治療で注目を集めているのがレーザーや超音波を使ってアポクリン腺を破壊する治療法です。

ただしこれは治療行為としては手術に準じる方法として算定されるので厳密に言えば非観血的手術(血が出ない手術という意味)ということになりますが、現実的には皮膚を切開しない方法なので、ここでは手術以外の治療法として紹介したいと思います。

これ以外の処置としてはボトックス注射法や神経ブロック法が挙げられます。

ボトックス注射法とは、美容整形で顔の皺取りなどでも良く行なわれる方法ですが、この時用いられるボツリヌストキシンという成分には制汗作用があることが知られていて、先に紹介した多汗症によるわきがには一定の効果があるとされています。

一方の神経ブロック法とは局所麻酔剤を用いて神経を麻痺させ、汗を分泌するという脳からの指令を遮断させる方法です。

どちらの方法も健康保険の適用外ですし、効果は一時的なので継続して治療を続けなければならず、費用の面では大きな負担がかかってくる事になります。




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