ヘルニアの手術で入院した場合には病院で術前、術後にどんな処置をされる?

椎間板ヘルニアの手術までの流れ

椎間板ヘルニアは問診と画像診断が確定診断時の決め手となります。

したがって初診時の症状だけで椎間板ヘルニアと断定する事は出来ません。

急性期には緊急CTやMRIを使ってヘルニアの存在の有無を確認します。

ただし椎間板ヘルニアの手術例は同疾患の全症例のうち20%程度ですからそれほど高いわけではありません。

殆どの症例が保存的療法でヘルニアが自然吸収されていくことになります。

つまり手術の適用となるのは重症例に限定されると考えて差し支えないという事になります。

では、手術が適用となった場合の流れを説明していきましょう。

椎間板ヘルニア手術までの流れ

  1. 初診(診察並びに採血、画像診断)
  2. 術前検査(再び採血並びに画像診断)
  3. 入院予約
  4. 入院
  5. 手術
  6. 退院

という流れになります。

健康保険の適用となる椎間板ヘルニアの手術は基本的に全身麻酔下で行なわれるため、術前から入院することになります。

椎間板ヘルニアの手術後の流れ

椎間板ヘルニアの手術は脊椎という人体の中でも極めて重要な器官に対して行なう手術です。

したがって予後の経過には慎重を要することになり、ガイドライン上では腰椎の場合と同じ入院期間でもリハビリ等で入院期間が長くなりがちになります。

手術直後は血液検査、尿検査、画像診断を頻回に渡って行ないます。

これは手術の経過を確認するために必要な事で、手術創部をある程度動かしても痛みがなく、感染症や炎症が見つからなくなれば退院して自宅療養となります。

また手術後は歩行障害が起こりやすいため、術後歩行可能となってからリハビリを行なうというのが一連の治療の流れとなります。リハビリは退院後も1~2ヶ月程度行なわれます。

鼠径ヘルニアの手術までの流れ

鼠径ヘルニア手術は嵌頓の状態によって日帰り手術が可能な場合と入院が必要な場合とに別れます。

入院手術の流れは上記の「椎間板ヘルニア手術」の場合とほぼ同じなので、ここでは日帰り手術の流れを説明していきましょう。

日帰り手術と言っても初診時にそのまま手術となる事は先ずありません。診察時に手術の予約をしてその前に術前検査と画像診断を行ないます。

画像診断は一般のレントゲンに加え、より的確にヘルニアの状態を知るために腹部CTを撮るのが一般的です。

腸にメスを入れる手術では無いのですが、手術前日は絶食となり夜9時以降は出来るだけ水分も摂らないようにします。

手術当日は来院してからオペ着に着替え手術室で執刀開始となります。

鼠径ヘルニアの手術後の流れ

手術はオペ室に入室してから20分程度で終了します。

その後回復室と呼ばれる部屋で休みながら感染予防の抗生剤を投与され、帰宅後の過ごし方の説明を受けたら帰宅となります。

比較的簡単な手術とされていますが、鼠径部という軟組織を手術しているのでその日は動き回る事を極力避け、入浴も禁止です。

シャワーも医師が許可するまでは避けるようにしてください。

そして投与された薬は全て指示通りに飲みきる事が重要です。

日帰り手術とはいえ帰宅後すぐに日常生活に戻れるという訳ではありません。

数日は安静にして術後は処置と経過観察のために数回通院治療をくり返し、医師からの許可が下りてから社会復帰という流れになります。




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