ヘルニアの手術方法とは?

ヘルニアの手術方法とは?

ここで紹介するヘルニアの手術方法は頸椎ならびに腰椎椎間板ヘルニアに関するものと鼠径ヘルニアに関するものになります。

臨床的な解釈では椎間板ヘルニアは骨、鼠径ヘルニアは腹部の手術ということになります。

いずれの場合も切開術と内視鏡下の手術とがありますが、症状としては椎間板ヘルニアと鼠径ヘルニアでは骨と内臓の手術になるという違いがあるということを理解して下さい。

それでは、椎間板ヘルニアの手術方法と鼠径ヘルニアの手術方法に分けて説明していきましょう。

椎間板ヘルニアの手術方法

椎間板摘出術が行なわれますが、椎間板摘出術には以下のような区別があります。

  • 前方摘出術

34,810点

  • 後方摘出術

23,520点

  • 側方摘出術

28,210点

  • 経皮的髄核摘出術

15,310点(レントゲンでモニターしながら特殊な針を指してヘルニアを除去する方法、レーザー切除法はこの術式を準用しますが、保険適用外という解釈になります)

腰椎椎間板ヘルニアで行なわれる一般的な手術は「後方摘出術」、頸椎椎間板ヘルニアでは「前方摘出術」が行なわれるのが一般的です。

後方摘出術とはうつ伏せになった状態で、背面から切開しヘルニア状態の椎間板組織を摘出する方法で、前方摘出術の場合は仰向けの状態で前面から切開する方法です。

どちらの手術も施術時には全身麻酔下で行なわれます。

上記の一覧には参考までに術式のコストとなる点数を記載してあります。

頸椎椎間板ヘルニアは弓なりに反り返っている頸椎の形状上、狭窄の強い背面から摘出を行なうよりも、前面から摘出を行なう方が確実な摘出が可能な事から特殊な場合を除いては前方摘出を行なうのが一般的です。

また、内視鏡下で行なわれる手術は他の術式に比べると切除範囲も狭く、麻酔も局所麻酔で行なわれるため侵襲が少なく、予後も良好です。

そのためコストは他の術式に比べて安いのですが、施術するには高い技術力と専用の設備が必要なので、トータルのコストは一般的な切開法に比べても高くなる事が多いようです。

また、内視鏡的手術は全ての医療機関(整形外科)で受けられるという訳ではありません。

鼠径ヘルニアの手術方法

  • (腹部ヘルニア手術)鼠径ヘルニア

6,000点

  • 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)

22,960点

鼠径ヘルニアの手術が行なわれるのは「外科」になります。

最も広く行なわれているのは「鼠径ヘルニア(手術)」であり、腰椎麻酔や局所麻酔で行なわれ、脱腸を起こしている部分を切開して人工補強材を挿入する手術が行なわれます。

これを内視鏡で行なう場合には「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)」となり、専用の設備と高い技術力が必要な事からコスト的には高くなります。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)の「(両側)」は片方に対して行なっても、両側に対して行なってもこのコストで算定するという意味になります。

チョット紛らわしいですね。。。

鼠径ヘルニア手術は技術的には重要な神経や血管が通っている脊椎の手術を行なう椎間板ヘルニアよりは簡単な手術と見なされているため、点数が低くなっていますが、腹腔鏡下で行なう場合については軟組織をカテーテル越しに行なう手術のため椎間板ヘルニアと比較するとこちらの方が点数的には高くなります。

コスト計算についての注意点

保険適用の手術の技術料は保険点数が基準となります(1点=10円で計算)。

現在の健康保険の自己負担額は3割負担が原則なのでこの点数に3を掛けたものが術式に対する自己負担額となります。

またこのコストはあくまでも術式に対する技術料ですので、他にも治療費、検査費、薬剤費、麻酔代、注射代、処置代、医療器具代、入院費用などのコストが別途かかってくる事になります。




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