中絶の手術で入院した場合には病院で術前、術後にどんな処置をされる?

一般的な中絶手術の流れ

中絶手術は妊娠時期によって日帰りで行なわれる場合と入院が必要な場合とがあります。

ここでは一般的に良く行なわれる妊娠初期の掻爬法の流れを中心として説明していきたいと思います。

中絶手術前に行なわれるインフォームドコンセントは非常に重要です。

インフォームドコンセントとは患者さんに病状、治療に関してのリスクなどを分かりやすく説明をして患者さんの同意を得る行為のことです。

今ではその重要性が広く認知されているので、普通の医療機関では必ずと言ってよいほど行なわれています。

中絶手術は妊娠によって母体に重大な悪影響を及ぼす場合、若しくはレイプなどによって望まない妊娠をしてしまった場合に「母体保護法」に基づいて行なわれる手術だということが説明されます。

インフォームドコンセント以外にも問診が行なわれます。

問診とは患者さんと医師とが質問形式で過去の病歴やアレルギーの有無、妊娠の兆候としてつわりや無生理を確認出来たかどうかなどが質問されます。

次に術前検査が行なわれます。

中絶手術は短時間で終了しますが、基本的に全身麻酔で行なわれます。

したがって術前検査では全身麻酔によるショック状態を避け、術中術後の体力維持と回復に問題ない身体状況であることを確認するために、血液検査と尿検査が行なわれます。

また胎児の状態を確認するためにエコー(超音波)検査も同時に行なわれるのが一般的です。

手術当日は麻酔による嘔吐や誤嚥を防ぐため絶食となります。

手術室に入室したら麻酔の導入が始まります。

麻酔の導入前には血圧、心拍数、呼吸の状態、体温などの全身状態を測定するためのモニターが装着されます。

次にいよいよ麻酔が導入されます。

一般的な中絶手術は全身麻酔で行なわれますが、点滴によるものなので気管への挿管などは行なわれません。

その後麻酔が効いた事が確認されると手術開始です。

(要する時間は5分~10分程度になります。)

中絶手術で使用される全身麻酔薬について

投与された麻酔薬は肝臓で代謝(解毒)されますが、種類によって代謝されるまでの時間が異なります。

中絶手術で使用される麻酔薬として一般的なジアゼパムは半分代謝すると自発的に歩く事が出来るようになりますが、それまでの時間が11時間程度、同じく一般的な麻酔薬であるミダゾラムという薬の場合は半分代謝されるまでに約2時間と言われています。

日帰りの中絶手術を受ける場合はミダゾラムが使われる事が多くなります。

(ただし副作用などのリスクを考慮した上で、医師達によってどんな麻酔薬を使うかが決定されています)

手術が終了すると装着しているモニターの数値が安定し、意識が明瞭になった事が確認出来たら退院となりますが、麻酔薬は効き目の程度に個人差があるため、日帰り手術を希望する場合でも、予後によっては数日間の入院が必要となるケースもあります。

また、手術を受けた日は出来るだけ安静にしている必要性があるため、帰りにはタクシーなどを使うようにしましょう。

また帰宅後もふらつきやめまいが完全に取れるまでは出来るだけ安静にしておかなければなりません。

血圧を上げるような入浴や激しい運動は翌日以降まで控えるようにしましょう。

もし、翌日になっても容態が安定しない場合は速やかに産婦人科を受診するようにしてください。




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