子宮筋腫とは?

子宮筋腫とは?

子宮を形成している筋肉層に出来る良性の腫瘍の事を子宮筋腫と呼んでいます。

子宮に出来る腫瘍は悪性を含めて子宮筋腫が最も発症頻度が高く、婦人科に於ける手術の適用症例としても最も多いとされています。

この病気では腫瘍が発生する場所によって「 粘膜下筋腫」、「 壁内筋腫」、「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」に分けられています。

具体的な症状としては不正出血、生理不順、下腹部痛、生理痛、発熱などが主になります。

しかし症状が全く出ない場合もあり、何らかの婦人科疾患を疑って精査を行なう事で発見されるケースも多いようです。

子宮筋腫と子宮がんの違い

子宮筋腫は良性腫瘍なので「がん」とは区別されます。

しかし炎症が広範囲で起こっている場合には妊娠に悪影響を及ぼす可能性もあり、場合によっては子宮の全摘術が行なわれる場合もあります。

腫瘍の形成には個人差があり、一つしか出来ない場合もあればぶどうの房のようにいくつもの腫瘍が密集して大きくなっている場合もあります。

腫瘍が大きくなると下腹部を圧迫し、尿が出にくくなったり、便秘気味になるケースも多く、また腫瘍化した細胞が広がる時に炎症が起こることで発熱する場合もあります。

子宮筋腫は早期発見すればそれだけ治癒率が高まる病気ですから、生理不順や下腹部に違和感を覚える、尿が出にくくなる、便秘が続いている、微熱が続くなどの症状のいずれかを覚えたら早めに婦人科を受診するようにしてください。

子宮筋腫の発症リスクとは?

子宮筋腫は、出来る原因やリスクについては今でも謎が多く、難治性の疾患ですが、女性ホルモンが影響しているということははっきりとしています。

また、晩婚化や女性の社会進出などによって妊娠の時期が高齢化していることも影響しているのではないかと考えられています。

このように子宮筋腫は未だに解明されていない部分の多い病気ですが、女性の有病率は30%前後と極めて高く、悪化した場合に子宮の全摘術を行なうと妊娠出来ない体になってしまうので、少子化が叫ばれている日本では更なる研究の成果が求められている疾患の一つと言えるでしょう。

子宮筋腫では、腫瘍によって子宮が握りこぶし大ぐらいに肥大した場合に、手術の適用が検討されますが、早期に発見出来れば薬による対対症療法でも十分対処可能です。

ただし、手術の適用の可否は腫瘍の大きさだけが基準となるわけではなく、患者さんの年齢や職業、症状の重さ、既婚か独身かによって臨機応変に考慮されるべきとされています。

子宮筋腫の手術には、子宮全摘手術の他にも「子宮筋腫核出術」という手術もあります。

手術についての詳細は、また次章以降で述べていきます。




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