子宮筋腫の手術にかかる費用はどのくらい?

子宮筋腫で行なわれる外科的処置について

子宮筋腫の手術には大きく分けて二種類、「子宮全摘手術」と「子宮筋腫核出手術」があるというのは前の章でも説明した通りです。

どちらも子宮筋腫に対して行なわれる手術ですが、術後には大きな違いが生じるため先ずは、この二つの手術についておさらいしていきましょう。

  • 子宮全摘手術

子宮を全て取り出してしまう手術になります。

子宮が無くなってしまうので術後は妊娠することが出来なくなります。

手術の方法は開腹によるものと、経膣的(お腹を切らずに膣から取り出す方法)、腹腔鏡によるものとがあります。

  • 子宮筋腫核出手術

子宮を温存して筋腫とその周辺を取り除く方法になります。

子宮が温存されるため機能が回復すれば将来的には妊娠も可能です。

手術の方法は子宮全摘手術と同様に開腹、経膣的、腹腔鏡下手術が選択可能です。

手術の費用について

手術の費用とは、「術式(技術料)コスト」+「麻酔コスト」+「機材コスト」+「薬品コスト」+「入院コスト」+「検査コスト」によって変わってきます。

子宮筋腫の手術の場合、いずれの手術方法もメリットとデメリットがあり、手術の困難さや予後によって、上記のそれぞれの項目ににかかる費用は変わってきますが、トータルでは大体同じような費用になります。

医療機関によって違いが生じるとしたら「麻酔コスト」「薬品コスト」「入院コスト」「検査コスト」になります。

特に入院コストは予後によって入院期間が変わってくると費用が変わる以外にも一般の病院なのか、有床診療所なのか、総合病院や大学病院などの高度な医療設備を揃えた病院なのかによっても変わってきます。

薬品コストは実際に使用した薬品数によって変わってきて、検査コストも術後の経過によって変わってくるコストになります。

これらの事を考慮にいれて、あくまでも健康保険を用いた一般的な手術の費用ということで概算を出してみると「開腹術」「経膣的手術」「腹腔鏡下手術」のそれぞれの費用は以下のようになります。

  • 子宮全摘手術の場合

「開腹術」「経膣的手術」「腹腔鏡下手術」いずれも20~30万円程度

  • 子宮筋腫核出手術(開腹術)の場合

15~20万円

  • 子宮筋腫核出手術(経膣的手術)の場合

20万円前後

  • 子宮筋腫核出手術(腹腔鏡下手術)の場合

8~10万円

新しい手術方法について

子宮筋腫の手術にはお腹を切らずに子宮も筋腫も取らない新しい手術法があります。

それが子宮動脈塞栓術(UAE)と集束超音波手術(FUS)です。

UAEでは90%、FUSでも70~80%の子宮筋腫に対する治療効果があり、麻酔による侵襲の少ない治療法で入院期間も短いというメリットがあるのですが、保険適用外なので全額自己負担となることと、子宮筋腫再発の懸念があるというデメリットがあります。

また、UAEは放射線で透視しながら行なう手術ですので、若干の被爆リスクがあります。

いずれも患者さんへの身体的な負担は少ない手術ですが、高度な医療機材を必要としていて保険適用外ということもあり、実施可能な医療機関が限定されます。

尚、完全に自由診療なので治療費は各医療期間によって異なりますがざっくりとした治療費の目安はどちらの治療法でも40万円~50万円(税別)前後となります。




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