子宮筋腫の手術の成功確率はどのくらい?

子宮筋腫手術の成功率は?

子宮筋腫に限らず手術全般に言える事なのですが、手術の成功率は決して100%に達するという事はありません。

そして成功率を少しでも上げるためには、

  1. 出来るだけ切らない(切開、切除する範囲を狭くする)
  2. 麻酔による侵襲を少なくする(局所麻酔<硬膜外麻酔<脊椎麻酔<全身麻酔の順にリスクが高くなります)
  3. 糖尿病や動脈硬化症、高血圧症、貧血などは特に手術時の危険度が増してしまうため、全身状態を事前に正確に把握する

などの事が重要になってきます。

したがって子宮筋腫の手術についても成功率の高さについては、腹腔鏡下手術>経膣的手術>開腹術の順となります。

ところで、一見すると腹部にメスを入れない経膣的手術が一番安全性が高そうですが、手術中の状態確認は膣から入れた内視鏡で行なわなければならず、手術の状態や傷の程度などを確認するのが難しくなります。

この点において腹腔鏡の場合はお腹に小さな穴を三つあけてそれぞれの手術器具を挿入し、複数のモニターで確認しながら手術が行なえるため、腫瘍の状態や手術の進行具合、傷の状態などの確認が容易で安全性は高くなります。

また腹部に開ける傷自体も小さいので術後の経過も良好と言えるのです。

これらの事を前提条件として子宮筋腫手術の成功率を算出してみると、最近の手術は麻酔の技術も向上しているため、もっともリスクの高い全身麻酔で開腹による子宮全摘手術でも90%以上の成功率は達成出来ているとされています。

ただし、この数字はあくまでも全身麻酔による開腹術に十分耐えうる全身状態であるということが必須条件となります。

ちなみに硬膜外麻酔や脊椎麻酔で行なわれる腹腔鏡下手術や経膣的手術の場合は98%以上の成功率と言われています。

非観血的手術は99%以上の成功率

前章で紹介した新しい非観血的手術(切開しない手術)である子宮動脈塞栓術(UAE)と集束超音波手術(FUS)は麻酔も局所麻酔か麻酔を必要としないかなので手術の成功率は99%以上になります。

特にFUSは外来でも行なえる手術として注目されていますが、筋腫を取り除かずに超音波で焼く手術になるため筋腫の再発リスクは手術の中では一番高いと言われています。

つまり、ここで言うところの成功率というのは「手術に対する成功率」であり、病気の根治率ではありません。

再発リスクのあるこれらの治療法ではUAEの治療効果は70~80%、FUSだと80%程度という数字になります。

またUAEやFUSは保険が効かない治療法なので治療費も高額になります。

保険が適用となる手術も成功率は高いのでそれぞれの治療法のメリットとデメリットをきちんと把握して、自分のライフスタイルに合った治療法を選択することが何よりも大切です。

特に子宮の手術は将来的に子供が欲しいかどうかによって治療内容が大きく変わってきます。




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