子宮筋腫の手術後どのくらいで退院できるの?

子宮筋腫手術の入院期間について

前章で説明したように子宮筋腫手術は術式によって予後が変わってくるので入院期間もそれに準じます。

最も長い入院期間を必要とするのは開腹手術では10日~14日間程度の入院期間になります。

次に入院期間が長くなるのが経膣的手術ですがこちらは5日~1週間程度、腹腔鏡下手術では3日程度が一般的となります。

ただし、これらはあくまでも一般的な入院期間です。

子宮筋腫の場合、不正出血で貧血傾向が強い患者さんが多いため、術後の回復には上記よりも長い期間がかかるケースも比較的多くあるようです。

もし、仕事で有給や病欠を申請する場合は、そのような可能性も含めて1ヶ月程度の有給が必要となると、事前に会社に説明しておいた方が良いでしょう。

一方で非観血的手術の場合は手術日も含めて2日程度安静にしていれば日常生活に復帰する事が出来ます。

ただし、重たい物を持ち上げたり、長時間座りっぱなしというように下腹部に負担がかかる作業は次の外来診察が終わるまでは避けるようにしましょう。

子宮筋腫手術後に起こりやすい術後症候群

術後症候群とは手術後に起こる合併症や呼吸器症状、頻脈などを含めた随伴症状の総称になります。

子宮筋腫手術では次のような術後症候群が起こりやすくなります。

  • 尿路感染症

尿道カテーテルから細菌が混入し、尿道に炎症を起こしてしまう症状です。

抗生剤の投与で治ります。

  • 便秘

子宮を取り除く、あるいは子宮内部から腫瘍とその周辺部を切除する手術なので術後便をする時に下腹部に力を入れると強い痛みを覚えることがあります。

この事から便をするのが怖くなり便秘になってしまう場合があります。

下剤や浣腸で便を柔らかくして、踏ん張らなくても出るようにすることで痛みに対する恐怖を和らげ便秘にならないようにします。

  • 術後うつ状態

子宮全摘手術の場合、妊娠出来なくなってしまうことからうつ状態になる場合もあります。

  • 術後DIC

子宮筋腫の手術はいずれも成功率が高いのでレアケースですが術後DICを引き起こす場合があります。

DICとは、免疫機能のバランスが乱れ、溶血と血液凝固をくり返し、心臓や代謝系臓器に大きな負担をかけてしまい、場合によっては死亡にも至りかねない状態になることで、全身麻酔で行なう手術では最も注意しなければならない症状の一つです。

  • 術後感染症

生活習慣病の既往があると抵抗力が低下してしまいがちになり、手術のように身体に大きな負担をかける処置を行なうと感染症を引き起こしやすくなります。

特に執刀部位は感染症に注意を払う必要性があります。

術後感染症を予防するために抗生剤が投与されます。




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