子宮筋腫の手術方法とは?

子宮筋腫の手術法とは?

子宮筋腫の手術方法は大きく分けると二種類、「子宮全摘手術」と「子宮筋腫核出手術」です。

「子宮全摘手術」は子宮を全て取り出してしまう手術で、「子宮筋腫核出手術」は可能な限り子宮を温存して筋腫化した病巣部だけを取り除くための手術となります。

将来的に妊娠を希望する場合には「子宮筋腫核出手術」が適用される事になります。

しかしこの手術は術中、術後の出血が多いため、貧血傾向にある患者さんの場合はあらかじめ貧血の治療を行なうことが必要となります。

また、子宮や筋腫核をどのようにして摘出するのかについては更に術式が細分化されているので以下にその詳細について説明していきましょう。

開腹手術

子宮全摘手術、若しくは子宮筋腫核出手術を全身麻酔をかけて開腹して行なう最も単純な手術になります。

術式としては最もシンプルですが、患者さんの身体的な負担が大きくまた予後についても慎重を要するため最も重症化している場合に適用されるケースとなります。

経膣的手術

開腹はせずに部分麻酔か脊椎麻酔によって膣から器具を挿入して子宮や筋腫核を摘出する手術になります。

開腹手術に比べるとお腹に傷が残りませんし、麻酔による侵襲も少ないのですが術中も術後も傷の状態の確認が困難なため予後には十分な注意が必要であり、場合によっては予後不良で入院期間が長引くケースもあります。

しかし、お腹に傷跡を残す事に抵抗がある場合には開腹による手術よりもこちらの方が優先されることになります。

腹腔鏡下手術

開腹手術と経膣的手術のデメリットをクリアし、メリットを活かすために確立された手術です。

具体的な施術法は下腹部に5~10mm程度の穴を3カ所あけて、そこから内視鏡と手術用の器具を挿入し、内視鏡でモニターしながら摘出手術を行なうという方法になります。

麻酔は硬膜外麻酔という方法で行なわれる事が多いので、全身麻酔に比べると侵襲が少なく予後も良好です。

また、腹部に小さな傷が残りますが目立つという程ではありません。

更に、術中は適切な位置に挿入された内視鏡でモニターしながら摘出が行なわれるため、術中術後の傷の状態が確認しやすく予後にも適切に対応することが可能です。

このように良い事尽くめのように思える腹腔鏡下手術ですが、執刀医には高度なスキルが要求されるため、実施例が少ないというデメリットがあります。

この手術を低リスクで行なえるスキルを持っているとされている日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医は全国に330名ほどいますが、子宮筋腫の有病率の高さを考えた場合十分に足りているとは決して言えないのが現状なのです。

したがって婦人科を標榜していても医療機関によっては腹腔鏡下手術が行なえない場合もあります。




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