子宮筋腫は手術以外にどんな処置方法があるの?

子宮筋腫は手術以外にどんな処置法があるの?

子宮筋腫とは子宮の筋組織に出来る良性腫瘍のことで、かつては子宮を全て摘出する手術が治療方法の第一選択肢でした。

しかし、今では薬物による保存療法も確立されたこともあり、出来るだけ子宮を残す治療方法がメインとなりつつあります。

一般的には腫瘍の大きさが10cm以下の物であれば現在は手術ではなく薬物療法が選択されると考えて差し支えないでしょう。

ただし、10cm以下でも症状があまりにも強いものや数ヶ月観察してみて進行が速いものは、手術が適用となるケースとなります。

子宮筋腫は女性ホルモンを栄養分として成長していくという特徴がありますので、薬物により女性ホルモンの量を調整するホルモン療法が用いられます。

通常、ホルモン療法と言えば女性ホルモンを補う治療法を意味していますが、子宮筋腫に対するホルモン療法は女性ホルモンの量を減らして擬似的に閉経させる「偽閉経療法」になります。

 偽閉経療法について

子宮筋腫を薬で治療する方法としては、GnRHアゴニストという薬を投与する方法とピル(経口避妊薬)を用いる方法があります。

健康保険で行なう保存療法はGnRHアゴニストを用いる方法になります。

この薬の毎日の投与は、鼻の粘膜から吸収させる点鼻薬を用い、それ以外にも4週間に一度注射で投与する治療が行なわれます。

ただし、副作用として更年期障害と同等の症状が発症することがあり、治療は最長で6ヶ月までとなります。

半年で子宮筋腫が消失しない場合はピル(経口避妊薬)の投与に切り替わることになりますが、ピルは原則として健康保険の適用外となります。

ピルを用いた治療法は副作用も少ないので希望する人は多くいらっしゃるのですが、どれぐらいの期間投与すれば子宮筋腫が消失するかは個人差があり、投与している期間の経済的な負担も大きくなってしまうため、実際には、GnRHアゴニストの投与後の治療としては手術に移行するケースが多いようです。

また子宮筋腫は不正出血が高頻度で起こるという特徴があります。

子宮筋腫の手術時には止血を行なわなければならないのですが、筋腫からの出血は普通の止血剤では効き目が低いためGnRHアゴニストを用いて女性ホルモンの量を低下させ、擬似的に閉経した環境を作り出して止血をするという方法が用いられるケースもあります。

これは手術前の止血目的で行なわれる治療法で、保存療法である偽閉経療法とは解釈が異なります。

したがって偽閉経療法による治療後に、一旦症状が収まっていたものが再燃し、根治のための手術が適用となった場合には、再度GnRHアゴニストが投与される場合もあります。




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