扁桃腺炎で手術が必要となるのはどんな場合?

ウィルス性呼吸器疾患以外での扁桃腺炎

扁桃腺炎と言えば風邪やインフルエンザなどウィルス性の呼吸器疾患にかかった時に発症するというイメージが強いのではないでしょうか。

ところがこうしたウィルス性呼吸器疾患以外でも扁桃腺炎を発症するケースがあります。

ウィルス性呼吸器疾患以外の扁桃腺炎

  • 呼吸器疾患以外のウィルス性疾患
  • がん
  • アレルギー性疾患
  • 慢性扁桃炎

上記のような病気を発症した時も扁桃腺炎が起こります。

扁桃腺はいわばウィルスや細菌の侵入に対する第一防衛ラインとも言える免疫系です。

口や鼻からウィルスや細菌が侵入してきた場合には、それが呼吸器疾患以外の病気を引き起こすものでも先ずは扁桃腺内のリンパ球が活躍する事になり扁桃腺炎を起こす原因となるのです。

またアレルギー性疾患では免疫系のバランスを崩しやすいため、扁桃腺の働きが過敏になったり鈍化したりを繰り返し炎症を起こしやすくなり、咽頭がんや扁桃がんなど口腔から咽頭にかけて生じるがんを発症した時も扁桃腺炎は発症します。

手術が必要な扁桃腺炎

扁桃腺炎で手術を行なう症例には「慢性扁桃腺炎」と「がん」があります。

扁桃腺はリンパ系組織なので口腔内から咽頭にかけてがんが出来た場合にはリンパ節郭清術として扁桃腺を切除する場合があります。

また、慢性扁桃腺炎とは文字通り慢性的に扁桃腺炎を発症する病気です。

大人の慢性扁桃腺炎の場合喫煙や飲酒リスクによって、または慢性関節リウマチ、IgA腎症、慢性関節疾患などという病気の随伴症状として現れます。

慢性扁桃腺炎が重症化してしまうと手術の適用となります。

慢性扁桃腺炎について

では、ここで慢性扁桃腺炎についてもう少し詳しく説明していきましょう。

慢性扁桃腺炎には次の3つのタイプが存在します

  • 習慣性扁桃炎

主に子供が発症しやすいタイプの慢性扁桃腺炎ですが、稀に大人が発症する場合もあります。

子供の頃の習慣性扁桃炎は大人になると自然治癒するケースが多い事から、成長期のホルモンバランスの乱れが原因だと考えられています。

大人になってから発症する場合重症化する割合が高くなり、症状によっては扁桃腺の摘出術が行なわれる場合もあります。

このタイプの慢性扁桃腺炎の主な症状には、高熱、咽頭痛、嚥下痛(ものを飲み込む時に痛む)、倦怠感、耳への放散痛(呼吸時や口を開閉する時に周囲に広がるような痛みが走る)などがあります。

  • 慢性単純性扁桃炎

飲酒リスクや喫煙リスクで発症しやすく、大人に多い症例です。

主な症状は、微熱、口から喉にかけての乾燥感、喉の異物感、刺激物(辛い、熱い、冷たいもの)を摂ると染みる、などの症状があります。

基本的な治療法としては禁酒、禁煙となりますが、重症化している場合は扁桃腺を切除する場合もあります。

  • 扁桃病巣感染症

慢性関節リウマチ、IgA腎症、感染性の関節疾患などを発症した際の合併症として起こります。

これらの病気は感染源としてウィルスの存在が疑われます。

慢性関節リウマチは一度発症すると難治性の難病なので治療が長期化する場合には扁桃腺摘出術を行なうケースが多くなります。




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