扁桃腺炎とは?

そもそも扁桃腺とは?

風邪を引いた時、病院で「扁桃腺が腫れている」って言われた事はありませんか?

だけど、扁桃腺ってどこにあってどんな役割をしているのかその実態を知る人はあまり多く無いと思います。

扁桃腺炎と言われても喉に炎症が起こっている程度にしか理解出来ていないのが実際ではないでしょうか?

扁桃腺は二次リンパ組織の一種とされています。

「二次リンパ組織」と言われても普通は何の事だかさっぱり分からないと思います。

そもそもリンパは、リンパ管を流れるリンパ液と、細胞間を行き来する間質リンパ液の二種類に分類する事が出来ます。

どちらのリンパ液も成分は同じですが濃度が違います。

リンパの主な役割は

  • 老廃物の回収と排泄
  • 異物(ウィルスや細菌)の排除
  • 抗体の作成

などになります。

リンパ液の成分は血漿と呼ばれる血液細胞で、色は黄色っぽくアルカリ性を示す液体です。

リンパに関連する組織には一次と二次とがあります。

一次リンパ組織は、リンパ球を作り出したり、その働きによってリンパ管液と間質リンパ液とに分類するなどの役割を果たす組織で、胸腺や骨髄が該当します。

二次リンパ組織は、一次リンパ組織で作り出されたリンパ液を適切な場所に受け渡す役割を担っています。

俗にいうリンパ節が二次リンパ組織としては有名です。

扁桃腺もこの二次リンパ組織に分類されています。

次に扁桃腺の位置ですが、ちょうど口を開けると喉ちんこ(口蓋垂:こうがいすい)が見えます。

その奥にぷくっとふくれたアーモンドのような形が二つ見えると思いますが、これが扁桃腺です。

扁桃腺の扁桃はアーモンドの種という意味があり、見た目からこのような名前が付けられました。

扁桃腺の役割

位置からも分かるように扁桃腺は口腔のすぐ後ろに位置していて、ちょっと口を開ければ目視可能な位置にあります。

ここに蓄えられているのはリンパ液で、リンパ液の役割は上記の通り免疫に関するものになります。

風邪やインフルエンザウィルスに感染すると扁桃腺が腫れるのはまずはここでウィルスの侵入を食い止めようとする免疫力が働くからです。

風邪やインフルエンザと扁桃腺炎の違い

扁桃腺炎とはこの扁桃腺に炎症を起こしてしまう病気です。

ところで、炎症反応を引き起こす主な原因は、ウィルスや細菌に感染した時に、免疫細胞がそこで侵入してきた異物と戦うための防御反応にあります。

風邪やインフルエンザなどのウィルスはまず口や鼻から侵入してきて気道粘膜に取り付きます。

扁桃腺はそれらの異物の侵入を阻止するための第一防衛ラインというわけです。

なお、風邪やインフルエンザはそれ自体が一つの病気と捉えられていますが、実は複数の症状が重なって起こる「症候群」と呼ばれる類いの病気です。

例えば、その症状の中で、喉の痛みは扁桃腺炎ですし、鼻炎はアレルギー反応です。

どちらも免疫系の働きによるものですが、扁桃腺炎は必ずしも風邪ウィルスやインフルエンザウィルスによってのみ引き起こされるものではありません。

したがって扁桃腺炎は風邪やインフルエンザの一症状ですが、扁桃腺炎だけで風邪やインフルエンザとは言えないのです。

風邪ウィルスやインフルエンザウィルス以外にも扁桃腺炎を引き起こす原因には各種のウィルスやハウスダスト、環境ホルモン(PM2.5や花粉など)、粘膜上皮がんなどもあり、扁桃腺炎=ウィルス性疾患とは必ずしも言えない場合もあります。




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