扁桃腺炎の手術後に日常生活でどんなことに気を付けるべき?

扁桃腺の手術後に日常生活で気をつけるべきこと

扁桃腺は免疫上重要な役割を果たしている器官の一つです。

その扁桃腺を摘出するのですから、術後は免疫機能が低下する可能性があります。

したがって風邪やインフルエンザなどが流行し始める秋口から冬にかけては十分に注意をすることが重要です。

また近年日本では結核の再流行が懸念されていますのでこれらの口や鼻の粘膜に取り付いて増えるウィルスに感染しないように、うがいと手洗いを励行し外出時にはマスクを着けるようにしましょう。

免疫力が低下するといろいろな病気にかかりやすくなるばかりでなく、怪我の治りも悪くなります。

怪我の多い仕事やスポーツなどを趣味にしている人は怪我にも十分注意するようにしてください。

歯周病、虫歯には要注意!

日本人の成人の約9割は歯周病や虫歯に罹患若しくは既往歴があります。

歯周病や虫歯を引き起こす細菌は血管内に入り込むと全身に回り菌血症を引き起こす可能性があります。

菌血症になると場合によっては命に関わる危険性もあります。

扁桃腺を摘出すると口腔内の雑菌の繁殖率が高まる可能性がありますので、摘出後は念入りにオーラルケアを行なうようにしましょう。

定期的に歯科医を受診して口腔内の状態をチェックすることをお勧めします。

予後の悪い人は退院後も体調管理をしっかりと行ないましょう

扁桃腺手術の予後は個人差が大きく、予後の悪い人は術後の後遺症が長期に残る可能性もあります。

通常は9日程度の入院で日常生活には支障が少ない程の回復が見込めるのですが、前の章でも紹介したように人によっては一ヶ月以上の入院を必要とし、完全に術創の痛みが消えるまで半年以上かかる人もいます。

これは手術前から免疫力が弱い人に見受けられる傾向なのですが、扁桃腺を摘出する事で更に免疫系にダメージを受けるため術後の回復が遅れてしまうと考えられています。

このように予後の悪い人は退院してもチョットした事で体調を崩しがちになります。

日頃から十分な栄養を摂り、睡眠を十分にとって体力を衰えさせないように体調管理をしっかりと行なうことが重要になります。

ご参考までに扁桃腺の呼び方について

扁桃腺という呼び方は広く知られている呼び方です。

扁桃はアーモンドの漢字表記です。

口蓋扁桃が正面から見るとちょうどアーモンドの種子に似ている事からこの名称で呼ばれるようになりました。

しかし○○腺という名前は何かしらの体液が分泌される器官に付けられる名称です。

例えば汗を出すのは汗腺ですし、涙を出すのは涙腺です。

しかし扁桃腺から何かしらの体液が分泌される事はありません。

扁桃腺は粘膜組織なので表面を覆っている粘膜が扁桃腺から分泌されているという誤解からこのようなネーミングが行なわれたのではないかと考えられています。

したがって医学的には扁桃腺は間違いで単に扁桃と呼ぶのが正しいとされています。

しかし、扁桃よりも扁桃腺の方が広く一般的に使われているため、診察を受けて喉が腫れていると今でも「扁桃腺が腫れていますね」と言われるケースが多く、最近では再びその区別が曖昧になっています。




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