扁桃腺炎は手術以外にどんな処置方法があるの?

手術以外の慢性扁桃腺炎治療法

慢性扁桃腺炎に対して扁桃摘出術を行なうのは、器官ごと取り除く事で、扁桃腺炎の症状を消失させる事にあるというのはこれまでに説明してきた通りです。

しかし、前述したように扁桃摘出術や扁桃切除術は必ずしも予後が良いとは限らず、また術後の痛みも強いため最近では手術をしない治療法を選択するケースも増えています。

投薬による治療法

現在の医療ではウィルスや細菌を叩くのに抗生剤や抗菌剤が広く使われています。

しかし抗菌スペクトルの広い抗生剤は副作用も強いものが多いので投与には慎重を要します。

また抗生剤や抗菌剤は飲み忘れなどによって耐性菌を作り出す可能性もあるので、投薬による保存治療を受ける場合には医師の指示に必ず従うようにして下さい。

また炎症や痛み、発熱を抑えるために消炎鎮痛剤の投与も行なわれます。

「扁桃病巣感染症」のように自己免疫性疾患やIgA腎症、感染性関節疾患などの基礎疾患がある場合にはそちらの治療が第一選択肢となり、慢性扁桃腺炎に対する治療薬の投与は基礎疾患の薬との禁忌などが考慮される事になりますので、こちらも医師の指示に従うようにしましょう。

予防法を徹底する

慢性扁桃腺炎を根治させる治療法は今の医学では「扁桃摘出術」以外に確立されていません。

投薬による保存治療はあくまでも症状を薬で軽減させる対症療法に過ぎないのです。

扁桃腺は免疫に大きな役割を果たす器官ですから、ホルモンバランスの乱れや自己免疫性疾患の影響を強く受けてしまいます。

また、扁桃腺は口蓋垂(のどちんこ)のすぐ後ろ側にあり、肉眼でも確認する事が出来る場所にある器官です。

このため、口や鼻から侵入してきたウィルスや細菌には敏感に反応します。

これらの条件は全て慢性扁桃腺炎のリスクとなる要素ですが、逆に言えば予防しやすいメリットだと考える事も出来ます。

例えば外出から建物の中に入ったら先ずは手洗いとうがいを励行し、抵抗力が下がらないように十分な栄養と睡眠を取るなど生活習慣を改めれば扁桃腺が過敏に反応するリスクの多くを排除する事が可能なのです。

更に「慢性単純性扁桃炎」の発症リスクは飲酒と喫煙ですから禁酒と禁煙を心がければ症状を軽くしていくことが可能になります。

これらの予防法は今の日本では常識として捉えられ、既に習慣化している人も多いので、予防法と言っても普通に生活習慣病、インフルエンザや風邪の予防法を心がけていれば良いことなので負担は少ないと思われます。




このページの先頭へ