流産は手術以外にどんな処置方法があるの?

手術が必要なのはごく一部の流産だけ

流産は基本的に自然と起こるものという解釈になります。

したがって完全流産は自然分娩と同様子宮が自然と収縮していき、内容物も全て排出された状態になるため手術は必要ありません。

また尿検査で妊娠反応が出ても胎児組織が形成されない化学的流産の場合は妊婦自体も妊娠の自覚が無いまま流産していたというケースが多いのでこちらも手術の必要性はありません。

実は流産とはこの両者のどちらかであることが多いので、手術による流産(人工流産)はあまり多い症例ではないということになります。

手術以外の人工流産法について

人工流産手術以外の方法としては薬剤(RU-486)による人工人工流産という方法もあります(前章参照)。

しかし、人工流産と中絶との医学的な差異が無い事から日本では人工中絶薬の使用を法律で制限しています。

このことから薬品による人工流産を希望する場合には、個人輸入などによって外国から入手する必要性があります。

もちろん健康保険の適用外ですから、輸送コストも含めた全ての費用が自己負担扱いになります。

現実的な話しとして、掻爬法や吸引法では子宮から直接胎児を掻き出したり吸引する手技のため、インフォームドコンセントの段階から、薬剤による人工流産を希望する人も多いのですが、許認可されていない薬品の日本語の情報は極端に少ないので、簡単な事ではありません。

また、薬品の個人輸入はよほど信用出来る入手ルートからでないと悪質なブローカーに粗悪品を売りつけられるケースもあるため、非常にハイリスクな手段であると言えるでしょう。

妊娠中期以降の人工流産は強制分娩が一般的です

妊娠中期の人工流産法として手術以外の選択肢となるのも中絶と同様に薬剤による人工流産になります。

この方法では、子宮頚管を薬で拡張させた後に、陣痛誘発剤を投与して強制的に分娩させる処置となります。

妊娠中期(12週目~21週目)になると胎児もある程度の大きさになるため、掻爬法よりも薬剤による分娩法を希望するケースが増えるのですが、使用される薬剤が子宮に器質的(機能的)な影響をもたらす薬剤であり副作用のことなども考慮すると、WHOでは掻爬法の方が安全性が高いとして推奨されていて、海外では妊娠中期の人工流産は掻爬法でおこなわれるのが一般的となります。

ただし、この時期の人工流産法として掻爬法かあるいは薬剤による強制分娩法のどちらが安全性が高いかというのは専門家の間でも意見が分かれるていて、妊娠中期の大きさの胎児を掻爬する(掻爬法)ことで子宮内部に与えるダメージリスクの高さの方を回避するために日本では薬剤を用いるケースが多いようです。

妊娠後期(妊娠第22週以降)になると流産では無く早産か死産という解釈になるので、この時期より後の人工流産というのは存在していません。




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