痔の手術で入院した場合には病院で術前、術後にどんな処置をされる?

ジオン法の術前、術後の処置

ジオン法の場合日帰り手術で行なわれる事が多いのですが、結紮手術を同時に受ける場合には4日程度の入院が必要となるケースもあります。

日帰り手術の場合は手術当日に来院して手術着に着替え、手術室で麻酔を受けて、回復室(リカバリールーム)で麻酔から醒めたら帰宅するという流れになります。

直腸内の手術になりますので手術前日は朝食のみでそれ以降は絶食、夜9時以降は水分も制限となります。

また処方された下剤を使って排便を済ませ腸内を奇麗にしておくようにします。

入院する場合には外来で入院日の予約を入れます。

基本的には手術前日に入院して食事と水分のコントロールを受け、排便も看護師の指示通りに行なう事になります。

入院当日は術前検査が行なわれます(血液検査、尿検査、レントゲンなど)。

手術後は回復室ではなくそのまま病室に戻ってきて、体調管理が行なわれるのですが、切除しない手術なので心拍モニターなどの物々しい装置は付けません。

麻酔から醒めれば普通に歩く事も出来ますのでトイレにも行けます。

(ただし、排便時には違和感があるかもしれません)

※この流れは外痔核の手術、ならびに内痔核の一般的な手術の際にも同様となります。

PPHの術前、術後の処置

結紮術では再発をくり返してしまう人やIII度以上の内痔核で脱肛が顕著な場合にはPPH手術が行なわれます。

PPHは痛みを感じる神経の無い部分に対して行い、切除と縫合を同時に進行させていくものです。

手術当日は出血と違和感がありますが予後は良いとされていて入院期間は5日~1週間程度になります。

外来で入院の予約を入れますが、手術の前日に入院するというのが一般的です。

入院初日は術前検査を受け、絶食となります。また頃合いを見て下剤が投与され排便を済ませておきます。

夜9時以降は水分も制限されます。麻酔は腰椎麻酔が選択されるのが一般的ですが手術自体に恐怖心が強い場合には全身麻酔下で行なわれる場合もあります。

痛みを感じる神経の無い箇所を手術するため術後疼痛などは少ないのですが、術後の排便時には違和感を感じるので、下剤で便を柔らかくして創部に負担をかけないようにするケースが多いようです。

術創は3日程度で塞がりますが止血剤、感染予防のための抗生剤、薬剤性胃炎予防のための胃薬などが投与されます。

痔瘻手術の術前、術後の処置

痔瘻手術で一般的なのはシートン法ですのでシートン法で入院する場合の処置について説明していきましょう。

シートン法は非常に単純な手技ですが、痔瘻に通す糸の締め具合などによって予後が変わってくると言われる程デリケートな手術です。(奥が深い!)

入院は4日~1週間程になりますから、他の痔の手術と同じようなものですね。

入院までのプロセスも同様で、先ずは外来で入院の予約を取り、手術前日に入院し、術前検査を受けて、食事と水分摂取の制限を受けながら下剤の力を借りて排便を済ませておきます。

手術当日は手術着に着替え、腰椎麻酔を受けてから手術開始となります。

腰椎麻酔ですから手術中も意識があります。

手術は10~20分程度で終了します。

術後は麻酔から醒めたら普通に歩き回る事も出来ます。

トイレも制限はありません。

しかし、手術翌日は下剤か便秘薬でもって便を柔らかくして肛門にかかる負担を軽減させるケースが多いようです。

手術後は痛み止め、止血剤、感染予防のための抗生剤、胃薬が投与されます。

シートン法では痔瘻に通した糸が数週間から半年は留置したままになりますので、退院後も定期的に診察を受けて糸の調整を行なう必要性があります。

また糸が留置している間は感染症にも注意が必要です。




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