痔の手術の成功確率はどのくらい?

痔の手術成功確率はどのぐらい?

痔には症状によっていくつかの手術の種類があります。

しかし、痔疾患自体症例数の多い病気なので手術に関しても比較的施行例が多く、どの手術をとっても90%以上の高い成功率をマークしています。

しかし、自分が受ける手術の成功率というのは気になるものですから、術式別に調べてみました。

ジオン法の成功確率

痔疾患の中で最も症例数の多いのがいぼ痔であり、その中でも内痔核が最も多くなります。

したがって痔の手術も内痔核に関する手術数が必然的に最も多くなります。

現在内痔核の手術としてポピュラーな方法がジオン法です。

ジオン法は腰椎麻酔や硬膜外麻酔で行ないますが、原則としては切らない手術です。

麻酔による侵襲リスクはあるので100%という訳ではありませんが、95%以上の高い成功率をマークしています。

ジオン法の最大のメリットは再発率が低く、予後も良好であるという点です。

ただし、ジオン液を注射する位置は正確に行なわなければならず、肛門科の医師であれば誰でも出来るという手技ではありません。

日本ではジオン法を行なう医師の教育機関があり、そこで講習を受けた医師が中心となって行なわれています。

したがって、ジオン法を施行出来る医療機関は限られているので、事前にしっかりと確認するようにしましょう。

通常の内痔核切除術の成功率

ジオン法を行なわない医療機関ではレーザーメスを用いた切除術を行なうのが一般的です。

こちらは麻酔下にレーザーメスで内痔核を焼き切ります。

そのため術後は椅子に座った時や排便時など直腸から肛門に圧力が加わると痛みを覚える事になります。

しかし、手術そのものの成功率は非常に高く、こちらも90%以上の成功率となります。

これ以外にも内痔核の伝統的な手術法としてゴムで内痔核の付け根を強く縛り、うっ血させて切除するという方法もありますが、こちらも手技は困難なものではありません。

PPHの成功率

PPHとは最新の内痔核根治手術で、脱肛を起こしている場合に行なわれます。

特殊な器具を用いて、内痔核が出来ているすぐ上の組織を環状に切除する事で脱肛を元の位置に戻し、あとは自然治癒を促す方法になります。

専用の器具を用いるため成功率は高く95%以上の成功率があるとされています。

ただし、最新の治療法ゆえに施行可能な医療機関が限定されるというデメリットがあります。

痔瘻手術の成功率

痔瘻を根治する方法は手術しかありません。

そのため、痔瘻の診断を受けたら手術前提の治療に切り替わります。

痔瘻には単純痔瘻と複雑痔瘻とがあり、手術法も痔瘻を丸ごと一気に取り除く方法と、痔瘻に糸を通し、時間をかけて代謝に合わせて痔瘻をじょじょに消失させていく方法(シートン法)とがあります。

痔瘻を丸ごと切除する方法は肛門の変形が著しく、便が漏れる可能性もあるため、皮下にのみ痔瘻が出来る単純痔瘻の場合にのみ行なわれるのが一般的です。

したがって複雑痔瘻の場合はシートン法が行なわれるということになりますね。

痔瘻手術の場合、通常の切除術では出血も多く、予後も他の手術に比べると悪く、手術そのものの成功率は90%以上ですが、その後の生活で不自由な面も多くQOL(クオリティオブライフ:生活の質)の面では評価が低くなります。

一方でシートン法の場合は完全に痔瘻の通した糸が排泄されるまでには数ヶ月かかるため、こちらも糸が痔瘻内に留置されている間のQOLは低くならざるを得ないと言えますが、傷も残らず肛門はそのまま維持出来るので予後は良好と言えるでしょう。

(手術の成功率は95%以上だと言われています)




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