白内障は手術以外にどんな処置方法があるの?

白内障の手術以外の治療法について

白内障の手術は安全性が高く非常に成功率も高いので、他に全身疾患がある場合や高齢者でも受ける事が可能です。

また、白内障がかなり進行した状態でも手術の適用は可能なので、日常生活に支障が出ない程度であれば白内障の確定診断が下っても経過観察をする場合が多いようです。

具体的にはピレノキシン製剤やグルタチオン製剤による点眼薬治療が行なわれます。

しかし、これらの薬は水晶体の濁りを取り除くものではないため、白内障の治療薬という訳ではありません。

ではどうして治療薬では無い薬が用いられるのでしょうか?

これらの点眼薬には白内障を治療する効果はありませんが、病状の進行を遅らせる効果が期待できるとされています。

つまり保存的治療法では完治はできませんが、病気の進行を遅らせる事で病気の不安や手術の恐怖心という精神的なストレスを緩和させることで抵抗力が上がり更なる病気の進行遅延効果を狙うというものになるのです。

また、「薬を使う」ことによる安心感(プラセボ効果)によっても病気の進行を遅らせる場合もあります。

白内障の手術の適否

白内障手術に関しては受診する医療機関によって、積極的に手術を勧める医師と、逆に少し様子見をして視力が奪われ日常生活に支障が出るようになってから受けることを勧める医師とがいます。

このように白内障手術の適否の判断が分かれるのには次のような理由があると考えられます。

  • 積極的に手術を勧める医師の場合

安全性が高く、術後2~3日程度で日常生活に戻れるので日帰り手術が可能なら視力を早く取り戻して日常生活に戻った方が患者さんのクオリティ・オブ・ライフを高いレベルで維持出来るという考えから積極的に手術の適用を勧めてきます。

ただし激しい運動や仕事への復帰時期については医師と相談するようにしてください。

  • 手術に際して消極的な医師の場合

術後の感染症や予後不良の可能性など、白内障手術が安全性の高い手術と言えども100%の確率ではなく、患者さんにも手術に対する不安はつきものです。

また、人工眼内レンズではピント合わせが水晶体程スムーズではないため、眼鏡による視力の矯正が必須となります。

したがって、できる限り手術をしない選択肢を模索して、保存的治療によって患者さんのクオリティ・オブ・ライフを現状維持しようとする考えから手術に対して消極的な姿勢となります。

プラセボ効果とは?

プラセボとは治験の際に実際には薬効のない成分を配合した錠剤やカプセル、顆粒など「薬を模した」形状をした食品を投与することを言います。

このプラセボを「新薬」と称して投与すると、被治験者の中には薬を飲んでいると強く信じ込む事で、病状の改善や緩解が見られる場合があります。

このように実際には治療効果が無い、もしくは弱いものでも「効く」と信じて服用する事や、それによってもたらされる精神的な安心感が病気の治療時にプラスに働く効果の事を「プラセボ効果」と呼んでいます。




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