粉瘤で手術が必要となるのはどんな場合?

粉瘤手術について

粉瘤の治療で手術が適用される場合というのはどのようなケースになるかについてご説明します。

通常の粉瘤は見た目は「瘤(こぶ)」と同じですが、袋内に角質が溜まっていくとどんどん大きくなっていくという病気です。

また、顔のように皺が出来やすいところは比較的粉瘤が出来やすい部位ですから、顔に出来てしまい見た目を気にする人の場合や粉瘤があまりに大きくなってしまった場合には、手術の適用となります。

これ以外にも、感染性粉瘤や炎症性粉瘤で症状が強い時には、切開排膿を行なった上で、粉瘤の摘出術が同日に行なわれる場合もあります。

この場合の治療費は、臨床的には皮膚切開(切開排膿)と皮膚・皮下腫瘍摘出術(粉瘤摘出術)とは違う術式と解釈されますが、同一手術野(一回の切開で手術可能な場合)は主たる術式で算定されるという保険請求上のルールがあるため、皮膚・皮下腫瘍摘出術の費用として算定されます。

稀に腰や背中、腹部や大腿部などに大人の握りこぶしよりも大きな粉瘤が出来ることがあります。

このときは腫瘍の状態によって比較的大掛かりな手術になる場合もありますが、通常の粉瘤手術は外来でも出来る簡単な手術になります。

このため医療機関によっては手術を治療の第一選択肢としている所もあります。

感染性粉瘤や炎症性粉瘤の手術

一般的な粉瘤は痛みも無く、色も肌と同じ色をしているものですが、炎症や感染を引き起こしていると赤く腫れ上がり熱を持つケースがあります。

また感染や炎症が強ければ患部組織やその周辺組織が壊疽する場合もあるので、炎症性粉瘤や炎症性粉瘤では強い痛みや発熱が伴います。

感染性粉瘤は一旦抗生剤の投与で感染が治まるのを待ってから摘出を行ないますが、症状によってはその場で皮膚切開をして排膿を行い、その流れで同時に粉瘤の摘出も行なわれます。

炎症性粉瘤の場合は、消炎鎮痛剤を投与して一旦炎症像が消失してから手術が行なわれます。

ただし、投薬による対症療法で完全に感染や炎症像が消失した場合、腫瘍の大きさが直径5cmより大きいか否かを目安にして、その後手術をするかどうかが判断されます。

そして、直径が5cm以上の腫瘍の場合は、手術が前提となるケースが圧倒的に多くなるようです。

粉瘤を起こしやすい基礎疾患とは?

粉瘤は一種の代謝障害ですので、更年期障害や思春期、甲状腺機能異常、自己免疫疾患などによって免疫機能が低下してしまうと起こりやすくなります。

またピアスの穴をあけたり、にきびを潰した跡などにも出来やすいので、むやみにピアス穴をあけたり、にきびを潰すのは控えるようにしましょう。

特に高齢者になると免疫力が低下し、乾布摩擦や入浴時に強く肌をこすると健康な上皮細胞まで剥離させる事になり、そこに粉瘤が出来やすくなるので注意が必要です。




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