粉瘤の手術で入院した場合には病院で術前、術後にどんな処置をされる?

粉瘤が疑われた場合に受診する診療科は?

粉瘤は、素人目には、にきびや脂肪腫と区別はつきません。

ただ腫瘍が目立つということ以外には、目立った自覚症状が無いことが多いのが粉瘤ですから、小豆大ぐらいの大きさまでなら、放置している事例が多いようです。

ところが、ストレス等で代謝異常が慢性化している場合、一度出来た粉瘤はどんどん大きくなっていき、場合によってはソフトボール大ぐらいにまで成長してしまうケースもあります。

医療機関では、クルミ大(直径5cm)以上に大きくなった粉瘤については、摘出することを強く勧められるケースが多くなります。

また、痛みが強い場合は、炎症や感染を引き起こしていることが強く疑われるので、この場合も摘出を前提とした治療が行なわれることになります。

粉瘤は、皮膚疾患の一つですから、皮膚科を受診するのが一般的です。

しかし、手術が適用となって、切開するのが顔面など傷口が目立っては困る部位の場合には、将来的に傷口の再建術(傷口を目立たないようにするための手術)をする事を前提に、形成外科へ転科することもあります。

手術までの流れ

粉瘤の大きさがクルミ大ぐらいまでで、炎症や感染を引き起こしていなければ外来でもその場で手術することが可能ですが、一般的にはインフォームドコンセントを行なった上で手術日の予約を取るという流れになります。

なお、インフォームドコンセントとは、治療プランや手術の内容、リスク、予後、費用などについて、医師が患者さんに詳しく伝えるために重要視されている医療行為です。

粉瘤が出来るのは主に皮下組織です。

ですので、早い段階で摘出する場合には麻酔も局所麻酔で侵襲も殆ど無く、予後も良好なので安心して手術を受ける事が出来るでしょう。

ただし、腫瘍が大きくなりすぎて周囲の血管を圧迫して血流障害を起こし、周囲組織の壊疽が始まっていたり、神経を圧迫して四肢の痺れや冷感などが起こってしまっている場合には、手術も大掛かりなものになる可能性があります。

そして、その場合は、入院が前提となる手術になります。

また、感染や炎症がある場合は、手術の前に抗生剤や消炎鎮痛剤を投与して、入院をして手術可能な段階まで対症療法を行ないますが、粉瘤がまだ小さい段階では、切開排膿した上でそのまま流れで摘出してしまう場合もあります。

粉瘤手術は、殆どが外来で施行可能なので、術後はそのまま帰宅する事になります。

術前の処置

手術日当日は、手術可能な衣服に着替えて(顔面の場合は洋服の上から手術用のケープを身につけます)、手術室に入ります。

なお、診療所など小規模な医療機関では処置室で行なわれることになります。

手術室で局所麻酔が行なわれ手術が開始されます。

手術は数分から数十分で終了となります。

術後の処置

手術後は縫合された傷口を消毒し、絆創膏やガーゼで傷口を保護して抗生剤と痛み止めが処方され、そのまま帰宅という流れになります。

術後数日間は、傷口の消毒をするために外来通院が必要です。

特に術創に炎症や感染が認められない場合は、3日~5日程度で通院も必要なくなり、後は抜糸時に来院すれば完治となります。

術後傷口が塞がるまでは、水に濡らさないようにしなければなりません。

したがって、入浴は控え、シャワーを浴びる時も、傷口が濡れないように工夫しましょう。

それ以外は、特に傷口に大きな負担をかけない程度に、日常生活を送る事が可能です。




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