粉瘤の手術の成功確率はどのくらい?

粉瘤の手術の成功確率はどのくらい?

粉瘤は皮下組織内にできる良性腫瘍ですから、手術自体はとても簡易な部類に入ります。

小さな粉瘤の摘出術なら十分に局所麻酔で外来での日帰り手術が可能ですので成功確率は99%以上と考えてよいでしょう。

しかし、どんなに簡単な手術であっても100%成功するという保証はどこにもありません。

それでは以下に粉瘤手術が困難となる場合について具体例を交えて説明していきたいと思います。

代謝性疾患がある場合

生活習慣病の中でも糖尿病や腎機能障害、高血圧症など代謝性疾患が既往としてある場合にはどんな簡単な手術であっても実施の際には慎重を要する事になります。

特に糖尿病は傷の治りが悪く術後感染症にかかりやすいというリスクが高まるので、例え小さな粉瘤の摘出術であったとしても施行する際は慎重に行なわれるべきとされています。

更年期や思春期などホルモンバランスが不安定な場合

更年期や思春期はホルモンバランスが不安定で、肌代謝も異常が起こりやすい年代なので粉瘤ができやすいとされています。

この時に特に必要性を認められない粉瘤手術を行なうと術後感染症を引き起こしたり、粉瘤が再発するリスクが高まるので、ホルモンバランスが安定するまでは経過観察を行ない、その後残存する粉瘤を摘出するという治療法を勧められるのが一般的です。

高齢者の場合

高齢者は自然と代謝が鈍り粉瘤が至る所にできやすい体質になってしまっているので、特に健康面で悪影響があったり見た目上著しく目立つような粉瘤以外は、手術の適用外となるケースが多くなります。

一方で、高齢者に対して手術を行なう場合は、それが局所麻酔で日帰り手術が可能な簡単な手術であったとしても、全身状態を十分にチェックした上で、手術の適否を判断する慎重さが必要になります。

アレルギー体質や自己免疫疾患の既往がある場合

成人になってからもアレルギー体質の人や、悪性貧血、全身性エリテマトーデス、膠原病などの自己免疫疾患の既往がある人は、粉瘤手術の際にも慎重を要します。

特に、局所麻酔で用いる麻酔薬にアレルギーを持っている場合には、手術中にショック状態に陥る危険性が高いので、事前のパッチテストや全身状態の把握などが必要となります。

 

以上の具体例から分かるとおり、初診時の問診は非常に重要となってきますので、既往症については覚えている範囲で構わないので全て医師に伝えるようにしてください。

もし何らかの疾患で現在治療中の人は、必ず主治医に紹介状を書いてもらうようにしましょう。

逆に、上記のような症状が無く、術前検査でも特に異常が見られない場合の粉瘤手術の成功率は、極めて高いと考えて差し支えありません。

また、腫瘍のサイズが大きく、感染や炎症像が認められ、入院が前提となる粉瘤手術においても、成功率は95%以上になります。




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