蓄膿症とは?

蓄膿症とは?

蓄膿症は鼻の疾患としてかなりの知名度を持っていますが実は俗名で、正式な病名としては「慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)」と言います。

時々他の病気でも俗名と正式病名には違いがあるケースが見受けられますが、正式な病名は名前を見ればその病気の状態が一目瞭然だという事が重要になってきます。

例えば蓄膿症の場合膿みが溜まる病気ということはわかりますが、それが鼻の病気かどうかというのは病名からだけでは判断がつきませんが、慢性副鼻腔炎になると「慢性的な症状で、副鼻腔に炎症を起こす病気」という解釈が出来ますね。

どこにどんな風な症状が出ている病気なのかがすぐにわかります。

「膿みの存在は?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、炎症を起こすということは必ず膿みが出る症状なので○○炎とつく病気の場合は膿みもセットになると覚えておきましょう。

膿みの正体

ここで「膿み」の正体について説明していきたいと思います。

一般的には化膿すると傷病部に起こる症状という認識でしょうか?

これはこれで間違いではありませんが、もっと詳細に述べるとすると、膿みの正体は白血球や細菌、ウィルスの死骸なんです。

膿みにはいくつか種類がありますが、最もよく目にするのは乳白色の膿みですよね?

実はこの色、白血球の色なんです。

白血球は免疫細胞の中でもとりわけ強力で大きさも大きく、体内にウィルスや細菌が入り込んでくると見境い無く攻撃する性質を持っています。

そして悪者を取り込んだら自身も死ぬ事で無害化するという役目があるんですね。

つまり、細菌やウィルスが生きている細胞や組織に取り付いて増殖するという性質を奪うという事になります。

そのため膿みは必ずと言っていい程白っぽい色をしていますし、炎症が起こると必ず発生するというわけなんです。

もし、膿みや痰が乳白色では無い場合、赤色は血の色、黒や茶色、緑色などは感染したウィルスや細菌の色で、色が濃いほど炎症が強いという判断が出来ます。

今後は怪我やにきびが出来た時に膿みを見たらそれは自分を守ってくれた白血球の戦いの痕跡だと思ってみると今までとは違った感じ方が出来るかもしれませんね。

蓄膿症の病状について

さて、話しを蓄膿症に戻しましょう。

蓄膿症の正式名称は上記の通り「慢性副鼻腔炎」ですので、病気が起こっているのは副鼻腔という部位になります。

副鼻腔とは鼻の穴(鼻腔)周囲に存在する頭蓋骨で囲まれた空洞の事で、左右対称に4箇所ずつ、合計で8箇所もあります。

顔を正面から見据えた場合副鼻腔の面積はほぼ顔全体の1/3以上をしめていますので、巨大な空洞が鼻の奥と周囲には存在していることになります。

副鼻腔の名称

  • 鼻の奥から額に向かって広がっている「前頭洞(ぜんとうどう)」
  • 目と目の間にある「篩骨洞(しこつどう)」
  • 篩骨洞(しこつどう)の奥に広がる「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」
  • 目の下側に広がる「上顎洞(じょうがくどう)」

病気としての副鼻腔炎は上記のいずれかの副鼻腔に炎症が起こるものですが、最大の特徴である膿みは自然口(しぜんこう)と呼ばれる膿みの排泄器官の閉塞によるもので、自然口は上顎洞(じょうがくどう)に繋がっているため、そこに膿みが溜まる仕組みになっています。




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