蓄膿症の手術後どのくらいで退院できるの?

蓄膿症の手術後どのくらいで退院できるの?

最も症例の多い内視鏡による自然口開窓術であれば日帰りもしくは3日程度の入院で済みます。

しかし、自然口を塞いでいるのが腫瘍なら良性でも5日程度、悪性腫瘍なら1週間以上の入院が必要となるケースが多いようです。

入院期間が延びる原因とは?

上記の入院期間はあくまでも蓄膿症若しくは自然口に腫瘍が出来ている以外は健康な人の場合という前提になります。

例えば高血圧症や動脈硬化症、糖尿病などの生活習慣病を指摘されている人の場合は全身状態の改善のために入院期間が延びるか、手術そのものが出来ない場合も考えられます。

もし、生活習慣病で高血圧を指摘されている場合には手術の1週間以上前から入院をして血圧をコントロールしてから手術に臨むというケースも出てきます。

また術後は健康な人でも高血圧になりやすいので持病として高血圧症を持っている人は入院期間が大幅に延びる事になる可能性があります。

持病が高血圧症ではなく糖尿病や動脈硬化症なら事態はもう少し深刻になります。

境界型糖尿病のように血糖値が不安定な場合はテスト入院をして血糖値をコントロールした後に手術という事も可能ですが、インスリンによるコントロールが必要な状態の糖尿病の場合、手術は身体への負担が大きすぎるため適用が見送られる確率が高くなります。

動脈硬化症も血管の機能が低下している状態ですから手術は難しくなってしまうのです。

自然口閉塞以外の蓄膿症の場合は?

蓄膿症が起こる副鼻腔は頭蓋骨内の1/3以上を占める広大な空洞になっています。

もし、蓄膿症の原因が自然口の閉塞以外にある場合には副鼻腔内の奥や目、口、耳、脳など他の重要な器官に接している部分に対して単独あるいは複数の手術をしなければならない場合も起こりえます。

現在は手術技術の発達で、自然口閉塞以外の手術であっても内視鏡下で施術出来るようになりましたがそれでも手術野はより奥にあったり、あるいは広範囲に渡る手術となるため予後はその分悪くなり入院期間も長引きます。

また内視鏡で手術出来ない部位は従来通り口蓋から切開をするかあるいは鼻の横から切開をして顔の半分近い筋肉をめくり上げるような大掛かりな手術になる可能性もあるので、このような手術の場合は1ヶ月以上の入院期間が必要となるケースもあります。

この間に感染症を引き起こしたり、DIC(播種性血管内凝固症候群)を引き起こしてしまった場合には死に至るケースもありますので、手術の成功率の面から見てもリスクの高い手術と言えるでしょう。

なお、DICとは、免疫力の低下によって血管内で血液の凝固と溶血をくり返すことで多臓器不全に陥る症状です。

主に術後や感染症によって引き起こされるケースが多い症例になります。




このページの先頭へ