蓄膿症は手術以外にどんな処置方法があるの?

一般的な蓄膿症の治療方法

ここでは主に蓄膿症の手術について説明をしていますが、本来蓄膿症を手術で治療するケースというのはかなりレアなケースになります。

最近は蓄膿症の原因とされるアレルギー疾患に対する治療薬にも質の高いもの(副作用が少なく、効き目が高いもの)も出回っているので、一般的には投薬による保存的治療法が第一選択肢となる流れになりつつあります。

また、蓄膿症は単独の疾患というより、何かしらの基礎疾患があってその随伴症状あるいは二次的な症状として起こる場合が多く、先ずはその基礎疾患を突き止め、そちらの治療を優先させるという事が重要となります。

蓄膿症の原因がアレルギー性鼻炎の場合

蓄膿症を引き起こしている原因がアレルギー性疾患(特にアレルギー性鼻炎)である場合には抗アレルギー薬による症状の緩解が治療のメインとなります。

アレルギー性鼻炎を引き起こす原因は様々ですが、日本人に特に多いのが花粉症やハウスダストに対するアレルギーになります。

花粉症の治療には粘膜を焼灼する方法やステロイドを鼻腔粘膜に注射するという方法もありますが、再発率が高い上に再発したら更に治りにくくなってしまうので、優先度は低いでしょう。

花粉症のようにアレルゲンが特定されているアレルギー性疾患の治療法としては減感作療法が効果的とされています。

減感作療法とはアレルゲンを希釈して低毒化させたものを少しずつ注射(若しくは投薬)してアレルゲンに慣れさせ症状が出ないようにするという治療法です。

減感作療法が終了するまでには1年から5年程度の期間が必要ですが、不治の病と考えられていた花粉症に対しては50%以上の効果が期待でき、現在花粉症に対する唯一の根治術だと言われています。

蓄膿症の原因が自己免疫性疾患の場合

自己免疫性疾患とは免疫系の異常によって健康な細胞まで攻撃してしまうという病気です。

具体的には、SLEと呼ばれる全身性エリテマトーデスや、再生不良性貧血などがあります。

自己免疫性疾患が起こる原因は不明のため治療は対症療法がメインとなり、自己免疫性疾患の多くが難病の指定を受けています。

自己免疫性疾患の治療には症状に合わせて複数の薬を投与する化学療法が行なわれます。

全身症状の一つとして蓄膿症が発症している場合にはステロイド剤、抗炎症剤、点鼻薬などが投与され定期的に副鼻腔内の膿みを吸い出す処置が施されます。

蓄膿症の原因が生活習慣にある場合

蓄膿症は喫煙や肥満、ストレス、睡眠不足でも起こりうる症状だと言われています。

このように生活習慣に問題がある場合には生活習慣改善のための生活指導が治療のメインとなります。

ただしストレスや睡眠不足は精神疾患に由来している場合や併発が懸念されるため、メインである耳鼻科以外にも精神科や心療内科の受診も合わせて行なう場合があります。




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